新春万福 おめでたい引き札絵柄展会期:2024年1月4日(木)~2024年2月29日(木)
展示される「引き札」作品群(店名等は架空)は、お店や会社が商品等を宣伝するために作った、江戸時代から明治・大正時代にかけての広告チラシです。宣伝文と絵(主に浮世絵)を入れて、店頭や街頭などで無料配布されていたチラシです。当時はテレビもインターネットもSNSもなかったので、お店や会社はこのチラシを使って商品等をたくさんの人に知ってもらおうとして、色鮮やかな絵や文字でその特徴や価格などを伝えていました。絵柄はその時代の風俗を取り入れたり、おめでたい絵柄を使ったりしており、名のある絵師なども作品を提供していました。今では美術品としての評価もされており、博物館などで展示されることもあります。「引き札」を調べていくと、とても興味深い背景がたくさん出てきます。この企画展をきっかけに興味を持っていただいた方は、ぜひ、掘り下げてみてください。
*「引き札」には福を呼び込むとされる「福の神」「福助」、縁起物である「鯛」や「鶴」、日本の象徴である「富士山」などがよく描かれていました。これらの絵柄は当時の人々が、大切にしていた価値観や文化、風習を表現していると考えられます。今回の展示作品は、明治時代に描かれたもので、出典元は国立国会図書館(NDLイメージバンク)です。
2024年は、きっとより良い年になりますように、吉祥の絵柄を眺めながら新春を迎えてみるのはいかがでしょう。
<展示内容>1:動画モニター 作品絵柄スライドショー 2:明治時代の代表的な絵柄に架空の商店名や商品名を筆文字で書き入れたA2サイズ 「架空版お店引き札ポスター」3:吉祥の福の神の笑顔など、おめでたい絵柄をポストカードサイズで展示4:簡単な展示案内
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