相撲錦絵を覗いてみよう!展
江戸時代からの相撲人気を知る入口
相撲錦絵を覗いてみよう!展江戸時代からの相撲人気を知る入口
会期:2024年11月22日(金)~2025年1月31日(金)
今回で3回目となるLTCスペースの年末恒例の企画展は、墨田区に関係の深い「相撲」をテーマとしたものです。今年は、江戸末期にバズッた???相撲人気を支えた影の立役者「相撲錦絵」をほんの入り口のみですが、ご覧頂こうという企画です。
相撲錦絵は、江戸時代に描かれた美しい多色刷り浮世絵の一種で、力士たちの姿や相撲の取り組みの様子を描いたものです。これらの錦絵は、当時の庶民にとって身近な芸術品であり、相撲の人気を支える重要なメディアでした。
簡単な歴史と時代背景
江戸時代(1603-1868年)は、平和で安定した時代であり、相撲をはじめ、歌舞伎、遊郭などの庶民の娯楽がとても発展したと言われています。「相撲」はその筆頭とも言えるもので、特に18世紀末から19世紀初頭にかけて大いに人気を博しました。この時期、相撲は単なるスポーツではなく、社会的なイベントとして多くの人々に楽しまれました。
相撲の人気
相撲は、もともと神事として行われていましたが、江戸時代にはプロの力士が登場し、興行としての相撲が盛んになりました。特に、強い力士たちの対決や、将軍の前で行われる「上覧相撲」などが大きな話題となり、娯楽としてのお墨付きを得ることで相撲の人気はますます高まりました。錦絵には、こうした力士たちの勇姿や名勝負の場面が描かれ、庶民の間で広く親しまれました。今につながるもの相撲錦絵は、現代の私たちに江戸時代の相撲の様子を伝える貴重な資料になっています。これらの絵を通じて、当時の人々がどれほど相撲を楽しんでいたか、また力士たちがどれほどの人気を誇っていたかを知ることができます。さらに、相撲は現在も日本の国技として愛され続けており、その歴史と文化は今もなお生き続けています。
この企画展を通じて、ほんの入り口ではありますが、「相撲錦絵」の存在を知っていただき、興味をお持ちいただけたらと思います。調べていくと、とても興味深い作品や資料がたくさん出てくる世界です。江戸時代の相撲の熱狂と錦絵の魅力を少しでも感じ取っていただければ幸いです。
◆展示概要
1 勧進相撲など、相撲人気の熱気が伝わる作品をA2 ポスターサイズにプリント展示
2 動画モニター:お相撲さんのファッションなども見ていただける作品等をスライドショーで発信
3 ピックアップ展示(ポストカードサイズで他作品を展示)
4 その他 :作品出典:国立国会図書館デジタルコレクション